講習がひと息ついたところで、日本ではなじみのある遊びなぞなぞをやってみました。「食事するときいつも協力するのもは何?」といった簡単ななぞなぞでしたが、うまく答えにはたどり着きませんでした。実習生にとっては、これまで学習してきた日本語ではありますが、がらっと視点を変えて違った意味を探し出すことはとても難しい事なのだと思います。答えと理由を教えてると実習生たちから思わず『おー!』と声があがり、『次のなぞなぞを出してください!』と関心が高まっていました。
実習生とのコミュニケーションで生じる壁や、ものの捉え方や感じ方の違いからうまく相互理解が進まないことと、このなぞなぞを解くことと共通点があるように思います。なぞなぞは、まず「こういう法則があてはまるのではないか?」と色々な角度から目線を変え・視点を変え仮設をいくつも立てながら答えを導きます。仕事や勉強をする時もそうですが、「まずは自分のあたまで多面的な視点から仕組みを考える」ことがとても大切だと考えています。そして考える前には自分の中の視察力・推察力・創造力を総動員しなくてはなりません。
なぞなぞをとおしていつもと違う見方ができるように頭の体操をしてもらいたいです。相手の立場にたった物事の考え方を意識すると、もっと円滑なコミュニケーションがとれるなど感じさせられるひとコマでした。