MARUの思い出

災害講習

日本は地形、地質、気象などの自然的条件から、台風、豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火など による災害が発生しやすい国土となっています。実習生が日本各地で実習や生活をしていくなかで災害が発生した 時の備えとして、災害知識や避難方法、災害前に準備しておく物などについて講習しております。いくつかの災害 の中から地震災害の講習について紹介いたします。

 

講習の始めに「日本では1年間に何回地震があると思う?」と質問すると、実習生 からは「3回!」「20回!」と答えが返ってきます。でも実際は毎年1,000~2,000回 で、近年で地震回数が多く発生した2016年は6,587回となります(気象庁資料 参考)。その回数に実習生はとても驚きます。国によって異なりますが地震体験 がある実習生は少ないため、まずは写真や映像を見てもらいます。実習生は阪神 淡路大震災の揺れに驚き、東日本大震災の津波に怖さを感じるようです。震度 1~7がどんな揺れか絵を見て学び、「地震が起きたらどうする?」を一緒に考え、 自分の身を守ることなど優先順位を確認します。また、地震は多くの人の命を奪 い生活を変えるものです。自分の周りに辛い経験をした人がいるかもしれないこ とを心に留めておくことも指導しています。