MARUの思い出

介護の導入講習 ~利用者の立場で食事介助体験~

「食べること」は、人が生きていくために欠かせない行動のひとつです。

自分でたべるという行為が難しくなってしまっても、介助者が食事介助を行うことによって、必要な栄養をとることが可能になり、生命の維持につながります。食事介助は、利用者の食事をする楽しみを持っていただくためにも行われます。食事をする楽しみは、気持ちを明るくし、レクリエーションやリハビリなどへの活動意欲の向上につながります。また、食感や味覚を感じることで脳への刺激にもつながりため、食べることがより一層楽しくなり、大きな満足感が得られます。しかし、介助の方法を間違えると、利用者にとって食事の時間が負担になったり、むせ込みや誤嚥、窒息などの事故を招いたりすることもありますので、利用者の立場になって食事介助を体験してもらいました。

利用者が食事をするときの基本姿勢や飲み込みの確認、スプーンの適切な使い方、適切なひと口の量、さらに適切な声かけ、注意点などのポイントを学習しています。そして、毎日楽しく、「おいしい」と感じてもらい、正しく安全で適切な介助ができるよう講習しております。

 

*** 実習生の様子 ***

まずは自分なりのしかたで食事介助に挑戦した後、利用者役を体験しました。一度、介助される立場になってみることで、先生の説明や注意事項も100%納得できたようです。再度、介護施設で練習する際には、一つひとつの気遣いにも余裕が見られ、利用者の身体の傾きにも気を回すことができていました。