MARUの思い出

介護の導入講習 ~事故を報告する~

介護の現場では、利用者の「転倒・転落」「やけど」「誤嚥」などの事故が起きやすいです。事故を予防するためには、事故が起きないように予防することや起こりやすい事故を知ること、利用者をよく観察することが大切ですが、事故が起きたときの対応も大切です。事故が起きたときは、必ず「報告」します。報告をしないと、また同じ事故が起きる可能性があり、事故の対応が遅くなります。報告するときは、事故の様子や利用者の状態を正しく伝える必要がありますので、正しく報告ができるよう講習を行っています。

 

利用者役となった講師が、ベッドから転落した場面を演じて見せ、それを報告するロールプレイをペアで行いました。他の人の報告を聞くことで、同じ場面を見ても、報告する内容に違いが出ることもあると気づいたようです。また、事故であれ、ヒヤリハットであれ、報告する際は、常に「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」を意識し、状況が伝わるように細かく報告することの大切さを学びました。報告内容によっては、その後の処理が変わることもあること、また、報告はスタッフ間で共有され、関係者全員で対策を考えることにつながる大切な一歩であることも理解できたと思います。