MARUの思い出

今月の実習生

5月5日は「こどもの日」でした。そもそも実習生たちは日本の祝日についてはほとんど知りません。カレンダーを見て休みだということはわかりますが、詳細を知りません。そこでまずは「こどもの日」とは何か、どういう意味があるのか、何を食べるのかなど日本の文化的なことを勉強します。次に、実際に皆で折り紙で兜を作ることにしました。当日は新聞紙を用意し、実習生たちに自分で作ってもらいました。兜作成の手順を前に貼り、講師指示のもと順番に作業を進めます。ここでは、実習生が指示どおりに動けるかどうかを確認することができます。実習生によっては前に貼ってある作成手順を見て勝手に先に進んでしまう人もいます。しかし、そのような自分勝手な行動は仕事をするうえで危険であることを教えることができます。その他、実習生の器用さなども垣間見ることができます。日本語力が高くても指示どおりに折ることができず時間がかかる実習生もいれば、聴解力が弱くても講師の手元や手順書をみて素早く作業を進められる実習生もいます。日本語学習の時間だけではわからない実習生の様子がわかるので、これら行事に関する活動もとても貴重な時間となります。こういった行事を監理団体や受け入れ企業にフィードバックをして配属後に役立ててもらいます。

できあがった兜をかぶって記念撮影をしました。実習生たちは皆もう立派な大人ではありますが、こどもにかえったかのようなはしゃぎぶりでした、喜んで兜をかぶっていました。

MARUでは日本語学習だけでなく、日本の行事に関わるイベントも多く取り入れています。施設内にも季節の花の絵を貼るなどして、実習生たちが日本のことを知ることができるよう、興味がもてるような工夫を続けています。