MARUの思い出

介護講習施設を訪問しました

三重県にある介護職種の入国後講習施設を訪問しました。こちらの講習施設では、講師が住み込みで実習生と生活し、生活全般の様々な場面を仕事につなげて指導されています。ほんの一部ですが、紹介いたします。

授業の様子です。教室と寮が同じ建物内なので、「教室=仕事場」を意識させています。実習生は、一人一人が自ら工夫して作成した単語帳を持っていました。漢字もしっかりと書いています。この日は介護講師による授業でしたが、介護講師の話し方は「日本語教師?」と思うほどにわかりやすいものでした。

 

 

こちらは食堂と調理場です。元保養所を講習施設として使用されているので建物全体が明るく広いです。料理をはじめ、掃除、買い物など全て当番制です。仕事に偏りが出ないようにし、得意・不得意に関係なく皆が与えられた仕事を行うためだそうです。当番制にすることで、調理場に入れる人数を制限し、介護職種で大切な「清潔・不潔」を意識させるためにも有効とのことでした。

 

 

インドの実習生が部屋を見せてくれました。私物は片付けられ、きれいに掃除もされていました。布団もきちんと畳んで収納していました。

こちらの講習施設では、介護施設で働くことを常に意識した指導をされています。例えば、掲示物が少なかったので理由をたずねると、介護施設では口頭でのやり取りが多いので、口頭で説明したことをメモして理解する習慣をつけさせるためとのことでした。また印象的だったのは、「実習生とは友達にならない」と仰っていたことです。MARUでもその点は意識して取り組んでいますが、こちらの講習施設では特に寝食を共にすることでどうしてもより親しい関係になりがちです。しかし、実習生が一番いい状態=緊張感をもった状態で配属できるよう、講師の皆様がきっちりと線引きをして接していらっしゃることがよくわかりました。どのような取り組みも、「これでいい」と思ってしまうと、それ以上成長することはできません。常に「より良くするためにはどうすればいいか」を考えて先に進むことが大事です。今回の訪問で得た気づきを大切にし、MARUの講習にも活かしていきます。