MARUの思い出

介護の導入講習 ~車いすの移動介助~

車いすでの介助には、「介助者の顔が見えない」「目線が低いので速く感じる」など、介助を受ける利用者さんにとって不安を感じる点が多くあります。車いすを利用するときには、安全に十分配慮し、利用者さんの負担軽減になるよう心配りが必要です。

講習ではまずはじめに、屋内の平らな場所で練習をしてから、屋外に出ました。小さな段差や、緩やかなスロープの上り・下りがある場所で、まずは講師がお手本を見せたところ、車いすを「どのタイミングで、どのくらい傾けたらいいのか」「前方に障害物がある場合、どのくらい離れたところから角度をつけて進むのがいいか」などを、かなり細かくじっと観察していました。その後、「施設のみんなで散歩する」という設定で、のんびりとしたペースで校舎周辺を回りました。途中、幼稚園帰りの親子に声をかけられたり、きれいな花壇のあるお宅の前で即興の「利用者さんと介護職員」の会話をしてみたり、配属後の自分をイメージしていました。